# 歌004

北海道もすっかり夏めいて外をあるくとあせばんでくる。一年がすぎるたび、このあたたかさをわたしはなつかしくおもいだす。
夏がすぎると夏のことを、冬がすぎると冬のことを、わたしはすっかり忘れてしまう。
もしもわたしがいなくなったらわたしはわたしのことを忘れてしまうのだろうか。

もしもわたしがいなくなったら(水彩画)わたしはわたしをおもいだしたい