2021-01-01から1年間の記事一覧

# 歌007

前の文章もそうなのだが、意味のとおる文章を書けばいいのに、そうしようとすると文体がもたついてしまって、つい断片的な書き方をしてしまう。それでいてわたしの文章はまわりくどい。いたずらに暗示的で、核心がみえず、読みにくい。 「暗示的」ということ…

# 所記001

Twitter上でいろいろなひとがいろいろなことを書いている。トレンド、バズ、炎上、などの言葉で語られる〈流行〉現象は、「この〈流行〉に参加してください」というメッセージをもって、ひとびとをその渦中に呼びこもうとする。〈流行〉はひとびとを語らせよ…

# 歌006

いろいろと書きたいことはあるはずなのだがいざWEBの空白を目の前にするとおもいうかぶことがなくなってしまうのだった。 若松英輔『本を読めなくなった人のための読書論』や永田希『​積読こそが完全な読書術である』をさいきんは読んだはずだった。また歌集…

# 歌005

たのしいこともつらいことも、いろいろなことがあったけれども、わるくはなかった、というおもいがある。 最終回がちかいかのように。 うしなったぼくのいのちをいつまでもわすれずしんでゆけますように

# 歌004

北海道もすっかり夏めいて外をあるくとあせばんでくる。一年がすぎるたび、このあたたかさをわたしはなつかしくおもいだす。 夏がすぎると夏のことを、冬がすぎると冬のことを、わたしはすっかり忘れてしまう。 もしもわたしがいなくなったらわたしはわたし…

# 歌003

自分がそれをよいとおもうものを自分のために用意すること。たとえば、食べること、飾ること、あたたまること。このように、ものを書くことができるだろうか。ひとをよろこばせるためでなく、ひとにほめられるためでもなく、部屋をととのえ、みずからを着飾…

# 歌002

時間の問題。 労働の問題。 体力の問題。 書いておかないとわすれてしまうことがおおくある。 たとえ時間をとめたとしても生きているひとにはもう二度と会えないの

# 歌001

今いる町は空が広い。晴れた日はすずやかな風がふきわたる。田面に青空が映される。はるかな頭上を綿雲が流れてゆく。ながれる雲はすこしずつかたちを変えてゆく。雲からみれば流れているのは地上のほうかもしれないとおもう。わたしたちは流されてゆく。 雲…

おおきなものはちいさなものに優れる

近況 いろいろと環境をととのえるためにひとまずはブログのデザインをあたらしくした。 これまではちいさな象がたくさんいるデザインだったがごくシンプルなテーマを導入した。 なにかあたらしいことをはじめられるように日記のような文章を書こうとかんがえ…