2024-01-01から1年間の記事一覧
秋の夜はねむるものにも冴えているものにも掛かる手品師の布 山階基『風にあたる拾遺 2010-2019』(私家版、2019)p.44*1 *1:引用は2019/11/24発行の初版より。章題「2015-2016」
遠眼鏡さかさにのぞくとつくにの象の挿頭(かざし)も見し夕月夜 山尾悠子『角砂糖の日』(LIBRAIRIE6、2016)p.67*1 *1:引用は新装版より。初版は(深夜叢書社、1982)
知らない場所に痣がいくつもできてゐる夢より覚めて目覚めてもなほ 睦月都『Dance with the invisibles』(KADOKAWA、2023)p.79
夏のよるの長い家路のなかにあるほそい銅線みたいな覚悟 川村有史『ブンバップ』(書肆侃侃房、2024)p.73
「ねえ、パパ、みんな生きていないといけないのかしら。そうでないと、あんなにメチャメチャにはならないわよね。」(「精神の生態学へ」(上))*1 生きていないと生きていけないわたしたちはひかりの夜の部屋の断片 *1:グレゴリー・ベイトソン著、佐藤良明…
しばらくずっと静養しています。 たぶん大丈夫です。 傘のなか雨もささずにやってくる顔のない灰色の狼
なにもできなくなったので家で短歌をつくったりしています。 これがいつまでつづくでしょうか。 たたかれた黒鍵はもうもどらずに音楽はこわれつづけていった
退職について本気を出して考えている。 ひとりひとりに死という選択肢がそびえ おかしうりばでよこたわるひと
腰がおしまいになった。レントゲンでは異常なしとのこと。すごくなでがたで背骨がふつうより一個多くみえるといわれました。 米澤穂信先生の小市民シリーズを春から秋まで読みました。小説をひさしぶりによんだのですがおもしろかったです。 「カラオケ行こ…
今年の目標は健康に過ごすこと。 すでにからだがおもい。 青い鈍器 ふりおろすときおもたくてそのおもたさにふりおろされる