# 歌001

今いる町は空が広い。晴れた日はすずやかな風がふきわたる。田面に青空が映される。はるかな頭上を綿雲が流れてゆく。ながれる雲はすこしずつかたちを変えてゆく。雲からみれば流れているのは地上のほうかもしれないとおもう。わたしたちは流されてゆく。

雲という名前のものがはるかなるかなたを流れゆく夏の空