# 歌020

 いちにちじゅう座っているとからだがばきばきになってくる。
 研究のほうでいろいろとはなしたり原稿をかいたりする機会がふえてきて、歌とあわせて、どちらもどっちかつかずのまま、大学院生のころからいまままでやってきてしまった、というおもいもある。もっと研究をしているひとはいるし、もっと歌をやっているひともいて、わたしはそのどちらにもおよばないのだけれども、およぶ、うちかつ、という考え方がじぶんにはあわない、ということもわかってきて、じぶんのペースでやっていくしかない。
 そろそろ雪がとけて、春になり、田植えの季節がめぐってくる。きせつにはきせつのめぐりがあり、にんげんにはにんげんのめぐりがある。

めぐりゆけ(たとえばあさのせつげんにあしあとをのこしたゆきうさぎ)